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女子高生がバイクに乗る漫画がヒットする理由とは

女子高生がバイクに乗る漫画が増えている

女性の社会進出に合わせて様々な作品で女性が主役となっている作品も増えていると言われています。
たしかに今まで良くあったヒーローにおけるヒロインとしての立ち位置ではなく、主役として活躍している作品は増えているでしょう。

その中でもインパクトのある作品がただキャンプをしているだけと揶揄されることもあるのに代人気な『ゆるキャン△』やバトルや恋愛に焦点を当てていないのにジワジワと人気になった『スーパーカブ』、そして終末世界をツーリングするという異色な作品として注目度が高まっている『終末ツーリング』でしょう。
この3つはバイクに乗った若い女子が登場し、特に『スーパーカブ』は中古のホンダ・スーパーカブに乗ることで人生が大きく変わっていく様子が見て取れるのです。

また、ゆるきゃん△やスーパーカブは女子高生とバイクがセットで登場しますが、終末世界が描写されている終末ツーリングは女子高生にカテゴリーして良いのかわからないので女子高生というくくりにはあえて入れません。

こういった作品が増えた理由その1

こういった女子高生のような若い女性が主役となりそれとセットでバイクなどが登場するようになった理由の1つがアウトローのアイテムやスピードの限界に挑むといった魅力が現代ではうけなくなってしまったことにあるでしょう。

昭和や平成の時代でバイクが良く登場する作品はいわゆるレーサーとして活躍する主人公とセットで登場したり、ヤンキーがバイクを自己主張するためのアイテムとして登場させるのが一般的で、そういったキャラクターは根性や気合いや超絶的なテクニックで圧倒的なパワーやスピードをバイクで見せつけることが多々ありました。
しかし、そういった描写があったとしても現代ではそこで登場したバイクが売れなくなってきていると言われているのです。

こういった作品が増えた理由その2

先ほどの理由その1に繋がるのですが、こういった作品のポイントはいかにバイクやキャラクターをかっこよく見せるかがポイントとなっていきます。
しかし、現代人はこういった格好いいキャラクターやバイクに憧れを抱いたとしてもそこに到達しようと考える人が減ったと言われています。
要するに、超現実的な考え方をする人が増えてわざわざ無理や無茶をしないと到達できないような人を目指すことがなくなったと言えるでしょう。

その結果、できるだけ身近にあって手が届きやすい作品のほうが求められるようになりました。
もちろん、バトルものやスポーツものはまだまだ人気ではありますが、より現実感がある描写として捉えられるようにヤンキー高校生が乗るバイクではなく身近にあるスーパーカブに載る女子高生だったのです。
手が届く人達の活躍や変化を求める人が増えたこと、それが理由その2となります。

こういった作品が増えた理由その3

こういった作品が増えた理由その3が共感できるという気持ちが芽生えやすいからです。
たとえば、スーパーカブではカブに乗ることで自分の世界が広がる感覚を覚えるといった描写があるのですが、これはバイクや車に初めて乗ったことがある人ならば確実に抱いたことがある気持ちでありとても共感できます。
このように共感できるというのが最大の理由でもあるのです。