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作品に登場したバイク その1

バリバリ伝説では多くのバイクが登場

イニシャルDの作者としても非常に有名なしげの秀一氏が大人気漫画作家になるキッカケとなったのが週刊少年マガジンで1983年から1991年まで掲載された『バリバリ伝説』です。
このバリバリ伝説は峠で速さを競う高校生の巨摩郡と聖秀吉が鈴鹿4時間耐久レースでペアを組み出場するという第一部、大学生になった巨摩郡が全日本ロードレース選手権250ccクラスで活躍するストーリーが第二部、ロードレース世界選手権500ccクラスに参戦して活躍するのが第三部と三部構成になっているのも特徴です。

このように峠を走っているという描写もあるため峠に栄えるバイクも登場するのですが、物語後半はレースに本格参戦するのでいわゆるレーサーとして向き合うのに最適なバイクが多数登場するようになるのです。

ホンダCB750Fは主人公の愛車

バリバリ伝説における主人公の巨摩郡が登場時から乗り続けたのがホンダのCB750Fです。
このCB750Fはホンダが初めて750cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載したモデルであり、主人公がこのCB750Fで大暴れしているその様子から大型二輪免許取得を目指した人も多いでしょう。

CB750Fは数々の先進装備を惜しみなく投入されているバイクであり、当時ヨーロピアンスタイルと呼ばれていたFシリーズの先駆けであるCB750Fは日本国内以外に海外でも大ヒットするバイクとなります。
昔の日本は750ccモデルが少なく400cc以下のバイクが主流だったので、この大型であるCB750Fは非常に目立っていたでしょう。

聖秀吉の愛車スズキ GSX750Sカタナ

第1巻からライバルである聖秀吉の愛車がスズキの『GSX750Sカタナ』です。
漫画を知らないという人でも当時のバイクが大好きだったという人ならば確実に耳に入っている名車の一つであり名車カタナシリーズは今でも追っかけが多数います。
海外向けに作られていたカタナシリーズは1100ccが最大排気量のモデルもあったのですが、日本では排気量規制があったので750ccに抑えられる形で販売されたのです。

こちらも大型バイクでありCB750Fと同様に車両総重量がかなり重く250kgはあったのですが、ライバルである聖秀吉は小柄でありながらもテクニックで乗りこなしていたのも特徴的でした。
日本刀をモチーフにした独創的なデザインのGSX750Sカタナは多くのライダーに衝撃を与えましたが、デザイン性だけではなく十分な走行性能を発揮できていたため名車として扱われたのです。

一ノ瀬美由紀が乗っていたホンダ VT250F

巨摩郡の同級生である一ノ瀬美由紀が乗っていたのがホンダの『VT250F』です。
日本市場で販売台数10万台を初めて突破した名車であり、特徴的すぎるバイクでした。
特徴の一つが2ストロークエンジンが主流だった250ccクラスにおいて4ストに挑戦したことでしょう。
4ストなのに2ストであるライバルであるヤマハの『RZ250』と同等の35psを発揮し、取り回しも非常にしやすくしかも計量であったために当時の250ccの代表車を一つ取り上げろと言われたらこのVT250Fをピックアップする人は多いのではないでしょうか。