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バリバリ伝説の名言を語ろう

「カメ!」

今でもコーナーでマシンを倒しながら「カメ!」とつぶやくライダーは少なくないのではないでしょうか。
名言かどうかはともかく、「カメ!」は間違いなく『バリバリ伝説』をきっかけに浸透した言葉です。

グンがヒデヨシと峠でのバトルに挑んだとき、ヒデヨシは「ウサギとカメ」という関西ローカルのルールを提案してきました。
ルールというか、単にコーナーでマシンを倒しながら「カメ!」と言うだけのことなのですが、それがなぜか読者を中心に流行したのです。
漫画が終わって何十年も経ちますが、いまだに「カメ!」を忘れない人は多いのですから名言としてもよいでしょう。

「カメ!」と同じく「名言」かどうかともかく、『バリバリ伝説』で外せないのがその独特な擬音の数々です。
「ギュイーーーン!」や「ゴンゴンゴン!」、「スパ!」などのバイクの出す音も独特ですが、そのほか何にでもその独特な擬音が付されています。
たとえばヒロインの歩惟が最初に登場したシーンでは、なぜか「きゃろーん」といった擬音が当てられていました。
意味はわからないながら、可愛い女の子の効果音として虜になった男子は多数と言われています。

「人よんで裏六甲のウンチーニ」

「人よんで裏六甲のウンチーニ」とは、レースに出られるなら何でもすると言っていたヒデヨシの名言です。
「ウンチーニ」とはもちろんイタリア出身のライダー「フランコ・ウンチーニ」のことで、彼の名を自称するぐらいですからヒデヨシも相当なテクニックの持ち主でした。

しかし、グンをも凌駕する腕を持つヒデヨシですが、それだけでレースに出られるわけではありません。
両親を亡くし単身東京に出てきたヒデヨシには何の伝手もありません。
そのため、鈴鹿4時間耐久ロードレースに出場するため、嫌っていたグンに土下座までして頼み込んだのでした。

鈴鹿4時間耐久ロードレースでの名言

第1部のハイライト、鈴鹿4時間耐久ロードレースでは数々の名言が飛び出しますが、その一つがポップ吉村の放った「この何万といる観衆のうちあいつのやっていることがわかる人間は何人いるだろうか?」といった一言です。
また、彼は「2人の天才」がタッグを組んでいるとも言っています。
その2人とは当然グンとヒデヨシのことですが、先の名言の「あいつ」とはヒデヨシのことです。

長時間の耐久レースはただ速く走るだけでは勝てません。
そんなレースで勝つためのことをハイレベルでやっていたヒデヨシに注目した言葉です。
そんな鈴鹿4時間耐久ロードレースに見事優勝したグンとヒデヨシでしたが、それはいがみ合っていた2人がお互いを認め合った瞬間です。
グンの「お前がパートナーじゃなかったら勝てなかった」は、ライバルであり仲間であるヒデヨシに向けられた心からの名言でした。