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鈴鹿4時間耐久レースってどんなレース?

鈴鹿4時間耐久ロードレースとは

『バリバリ伝説』の第1部のハイライトと言ってもよいのが、鈴鹿4時間耐久ロードレースです。
実際に鈴鹿サーキットで開催されているロードレースで、毎年国内だけでなく海外からも多数の出場者が参加しています。

鈴鹿サーキットの耐久レースといえば「鈴鹿8時間耐久ロードレース」が誰でも真っ先に思い浮かびます。
そんな超有名な大会の決勝前日に開催されているのが、この鈴鹿4時間耐久ロードレースなのです。
鈴鹿8時間耐久ロードレースはプロの大会ですが、鈴鹿4時間耐久ロードレースには国内ライセンスを持つアマチュアライダーが参戦します。
鈴鹿8時間耐久ロードレースを見に来た大観衆の前で本格的なレースを走れるということで注目度が高く、これまでもこの大会から将来のスターが多数生まれたほどです。

上のような説明だと、鈴鹿4時間耐久ロードレースは鈴鹿8時間耐久ロードレースの「アマチュア版」、「ライト版」のようなイメージが浮かぶかもしれませんが、そんなことは全然ありません。
鈴鹿8時間耐久ロードレースとはレギュレーションも大きく違うため、この大会用にしっかり調整して臨まなければ完走すること自体とても難しいのです。

具体的には、タイヤ交換のレギュレーションが違います。
鈴鹿8時間耐久ロードレースでも2014年からは15回という制限ができましたが、鈴鹿4時間耐久ロードレースの場合、使えるタイヤはたった1セットです。
炎天下で行われるにもかかわらず、たった1セットのタイヤで4時間も走り抜かなければならないわけですから、いかに過酷なレースなのかが想像できるでしょう。

鈴鹿4時間耐久ロードレースは、2017年より準国際格式に改められました。
それを機に海外からの参加者が増え、最近ではますます活況を呈しています。

バリバリ伝説での鈴鹿4時間耐久ロードレースの名場面

三部構成からなる『バリバリ伝説』ですが、第1部は主人公の巨摩郡と聖秀吉が高校生ながらペアを組んで鈴鹿4時間耐久ロードレースに参戦するところがハイライトです。
そのなかでも特に名場面を挙げるなら、やはり優勝を決めたシーンではないでしょうか。

グンは天才的なカンと爆発的なスピードを持つ天性のライダーです。
しかし、そんな派手な走りをする以上、マシンにかかる負担は大きく、消耗が激しくなるのは避けられません。
そんなグンが少しでも走りやすいように職人的な走行に徹してマシンを労ったヒデヨシと、そんな彼の気持ちに応えて見事に優勝を勝ち取ったグンが、表彰台で初めてお互いを認め合うのです。
二人が心を通い合わせる瞬間は感動の一言でしょう。
その後、ヒデヨシが事故で若い命を散らしてしまうことを思うと、『バリバリ伝説』の数ある名場面のなかでもこのシーンを挙げないわけにはいきません。