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あいつとララバイを語る

あいつとララバイのあらすじ

あいつとララバイは1981年から1989年まで『週刊少年マガジン』で連載されていたバイク漫画で、1983年に実写映画が公開され、1987年にはアニメ映画にもなりました。
物語としては初恋の相手が海外へ留学してしまうことを当日に教えられた中学3年生の佐藤友美は大慌てで成田空港へ向かおうとするが電車でも車でも間に合わないと困っていたところついつい信号待ちをしていたバイクの背にまたがるところからスタートです。
この少年は驚きましたが成田空港まで送り届けてくれました。

高校生になった友美は留年して1年生をやり直している菱木研二に出会うのですが、この研二が成田空港まで載せていってくれた少年だったのです。
いわゆる不良少年である研二なのですが、研二が友美のことを好きだと告白してきます。
この問題児の研二と友美が主役のラブコメ漫画です。
ただし、途中から作品の毛色が変わり不良漫画になったりバイクバトル漫画になったりします。

あいつとララバイの魅力

あいつとララバイの魅力は恋愛漫画でありながらも不良漫画であり、さらにはバイク漫画であるということです。
色々と混在しているところもあるのでこういった主人公達の物語が好きな方なら確実にはまるでしょう。

ラブコメ漫画はだいたい単行本第1巻から第10巻付近までで途中から作品の毛色が変わります。
最初の頃はラブコメ主体だったのですが、単行本第3巻から不良漫画としての特色が目立ち始め単行本第16巻付近まで暴力団との抗争もあれば暴走族同士の抗争描写もあります。

バイク漫画としての特色が出始めるのが単行本第17巻付近でそこから最終巻の第39巻までは完全にバイク漫画となるのです。
バイク漫画になっている時はZIIの事故チューニングなども経験していく成長漫画としての側面も強く出ています。

あいつとララバイで登場するバイクについて

あいつとララバイがバイク漫画としての特色が強くなったところから色んなバイクが登場します。
主人公の研二が乗っているバイクはカワサキの『750RS』通称Z2ですが、それ以外にもドゥカティ『マイク・ヘイルウッド・レプリカ』やホンダ『CB900F』、ハーレーダビットソン 『XLCR』やカワサキ『Z1000MkⅡ』など種類は非常に多いです。
特にライバルとして登場している車種は非常に魅力的に描かれているので、Z2ではなくそちらに惹かれた人も多いでしょう。

様々な要素がぎっしり入っている成長物語

ラブコメや不良との抗争、そしてバイクバトルなどの3つの要素がぎっしり入っているのが今回紹介したあいつとのララバイです。
色々と敷き詰めてありますが、基本的には友美の高校入学から卒業までの3年間を著した作品でもあるので、時系列がはっきりとわかると主人公やヒロインの成長の軌跡も見えてきます。