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すく〜〜〜と! を語る

すく〜〜〜と!のあらすじ

『すく〜〜〜と!』は、白泉社のヤングアニマルで2013年より連載されていたバイク漫画です。
作画はドラマでも有名な『ワカコ酒』の新久千映、原作を担当するのは『機動戦士Ζガンダム』のメカニックデザイナーとして知られる藤田一己がネーム形式で担当しています。

『すく〜〜〜と!』のあらすじといっても特になく、主人公の女子大生トミィが愛車のヤマハ「シグナスX-SR」に乗っていろいろするという日常系のほのぼの漫画です。
バイク漫画というより、バイクに乗っている女の子の日常を描いた漫画と言えるでしょう。
ただ、バイクに乗る人なら共感できるポイントが満載で、たとえば第1話ではトミィが厳しい暑さのなか愛車のシグナスX-SRを走らせながら、「なんでこんな思いをしてバイクに乗ってるんだ?」と自問しています。
一方、晴れの日はうきうき、スクーターだってかっこいいし魅力も満載といった感じです。

すく〜〜〜と!の魅力

『すく〜〜〜と!』の魅力は、先にも述べたようにバイクに乗る人ならわかる話がたくさん出てくることでしょう。
グレードの違いや新型かどうかなどにこだわるのは、バイクに乗る人ならではの視点です。
また、第1話のように雨のときには「どうしてわざわざバイクに乗っているんだろう」と自分でも疑問に思いますし、ちょっと濡れたらやけくそになる気持ちもよくわかります。

また、バイク中心というより主人公トミィの日常を描く漫画なので、大学や猫、家族の話などもけっこうできてきます。
そういう日常系のほのぼの漫画が好きな方にはおすすめでしょう。

バイクの観点からというと、本作に出てくるバイクは作画者の新久千映ではなく、原作者の藤田一己が描いている点が見どころです。
さすがメカニックデザイナーとして鳴らしただけあって非常に緻密に描き込まれています。
一方、作画者はそもそもバイクにも乗れないとかいう話です。
そんな2人が一緒に描いているどこか不思議な漫画ですが、そういうアンバランスなところも作品の魅力の一部になっているのではないでしょうか。

すく〜〜〜と!に登場するバイク

『すく〜〜〜と!』に登場するバイクは、主人公のトミィが乗るヤマハの「シグナスX-SR」です。
通勤、通学、買い物など街乗りで大いに活躍する原付二種クラスの1台で、2004年に発売されました。

「シグナスX-SR」は、前年に発売された「シグナスX」のバリエーション違いで、「X」とはサスペンションと車体カラーが異なります。
ちなみに「SR」というのは、スポーツ仕様モデルの意味だとのことです。
そのほか、ウェーブタイプのディスク、ツートンカラーのシートなどにも違いがあります。
街乗りに活躍する原付二種ながら、スポーティーな走行も楽しめる人気モデルです。