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終末ツーリングを語る

終末ツーリングのあらすじ

199X年地球は核の炎に包まれたが、人類は死に絶えてはいなかった。
といった週末世界の表現がぴったりと当てはまってしまう異色のバイク漫画です。
しかし、某漫画のようにムキムキの男達の暴力によって支配しているのではなく、人が全くいない終末世界で2人の少女が電動バイクで色んな場所を旅するという不思議な近未来SFが混じったツーリング物語になっています。

二人の主人公ヨーコとアイリが電動仕様に仕上がっているヤマハの『セロー225』に乗り都市やインフラが荒れ果てた終末世界で何を見て、何を感じて、何をするのか、そしてこんな終末世界になってしまった理由やこんな終末世界を旅する理由は何なのかを自然と知りたくなる作品です。
世界が終わってもトコトコと駆け回ってバイク旅を続ける二人の少女に注目していきましょう。

終末ツーリングの魅力について

終末ツーリングの最大の魅力はなんといっても異色の作品に仕上がっていることです。
今まではバイクが大きく取り上げられる作品というのはどちらかというとスピードを競うレースやヤンキーものが多かったのですが、この終末ツーリングはそういったスピードやヤンキーとはとてつもなくかけ離れた作品なのです。

なんといっても人が全くいないディストビアになってしまった日本を、そんな暗さを全く感じさせない少女が電動バイクで旅をする姿というのは何よりも衝撃的であり、バイク漫画として紹介されてこちらの漫画を見た人はそのギャップやあまりにも強すぎるインパクトにびっくりしてしまうでしょう。

終末ツーリングはどんなバイクが登場するの?

週末ツーリングはいわゆるバイクレースものや暴走族ものではなく、週末正解をツーリングしていく物語なので登場するバイクはそこまで多くはありません。
主人公達が載っている『セロー』は非常に目立ちますが、それ以外のバイク描写はそこまで多くないと考えた方が良いでしょう。

ただし、化石燃料が失われた近未来であるという描写もあるので、登場するバイクや自動車は電動で動くタイプに切り替わっています。
また、週末世界を色々と旅する作品であるため、長旅にバイクがしっかりと活用できるようにパニアケースが取付けてあるのも特徴でしょう。
バイクではありませんが日産のGT-Rも登場しており、こちらも電動化しているのです。

作者の実体験に基づいたSFチックな風景にも注目

世界が滅んでしまった近未来を舞台にしていますが、作品に登場する風景はいわゆる作者の実体験を元に表現されていると言われているため、非常に描写も細かく滅んでしまった世界ではあるもののかなりのリアリティがあります。
今ならネット上で無料でも第1巻を見ることができますので、どんな作品なのかが気になって仕方がないという人は一度見てもらいたいです。