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トップウGPを語る

あらすじ

主人公・宇野突風(うの とっぷう)がバイクレースの世界に魅入られて世界最高峰のバイクレースである『MotoGP』に挑戦していく物語。
18歳という最年少記録にも挑戦することになる宇野突風は7年前に見た新井真音レース及びレース姿にとてつもない憧憬を抱き、父親である鉄平と憧れの新井真音にバイクへの道を進むことを推奨される。

元々の素質として身軽な身体能力とまさに天性と言えるレベルの観察力でバイクレースに一気に馴染みそしてその面白さからバイクレーサーとしての素質も開花していく。
後に天才と言われる日本人ライダーの伝説を体験できる物語がこの『トップウGP』なのです。
ライバルとの戦いや敗北を経て成長していく物語でもあるので、主人公の成長ものが好きという人にも注目の作品となっています。

作品の魅力について

やはり作品の最大の魅力は『ああっ女神さまっ』や『逮捕しちゃうぞ』などで超有名になった藤島康介先生のイラストで作品を楽しめることでしょう。
この人のイラストが好きという人ならばそれだけでもこの作品の魅力は一気に高まります。
それ以外にもリアルなバイクデザインを評価する声も多いですし、バイクレースの描写も面白いという声も多数あるのです。

とにかく画力が圧倒的に高いため漫画にも一定以上の画力を求めているという人ならばその条件は必ずクリアできます。
バイク好きな方々からもこの画力を賞賛する声が多いため、もっと色んなバイクを出して欲しいという感想がネット上にも多数存在しています。

登場するバイクは何?

登場するバイクは多数ありますがその中でもやはり目立つのは『NSF100』でしょう。
1巻冒頭のMOTO-GPマシンがまさにこの『NSF100』なので、見る人が見れば直ぐにわかります。
画力が非常に高くバイクそのものの再現度も高くMOTO-GPが好きな人ならば見たことがあるバイクが大量に出現します。

根性論だけではない理論的な表現も多数

昔のバイク漫画はどちらかというと気合いや根性で何らかの障害をクリアするという表現が多かったのですが、この『トップウGP』も根性や気合いを入れるシーンはあれどどちらかというと理論的に障害をクリアする作品に仕上がっています。
この作品の主人公の突風が観察力や分析力に優れているキャラクターとして表現されているからというのもあるでしょうが、所々根性を見せる展開はあっても頭脳でしっかりと考えた上での行動となっているのです。

バイクのスピード感を出すために路面が流れているような景色をきちんと表現したり、周りの景色が流れているような描写もきちんとしている作品なので、漫画であったとしても臨場感がかなり高い作品になっています。
バイクの遠心力が大きくなっていることがわかる表現を見ると、作者が本気になってバイクレースの物語を書いていることもわかるので高評価です。